-
皆さん こんばんわ、 相変わらず活発な情報交換がなされていますね。
さて、Z32のブレーキについてですが、 決して、元々効きの悪い車ではありません。 雑誌等で「Z32=ブレーキの効きが悪い」という記述が目立ち、 一般論として、それが通説になっているようですが、 少なくとも、私の経験上、新車時のZ32ブレーキは、 (新車時付いてきた、BSのポテンザと相まって) 素晴らしいモノと印象に残っています。
例えば、同時期に発売されたR32GTRに比べ、 マスター・シリンダーの容量も、 R32GTR 16/16インチ Z32ターボ 17/16インチ と、Z32の方が大容量となっています。 そのR32GTRは、 ブレンボが標準となったVspecになって初めて、 Z32ターボと同サイズに容量UPされ、 現在の34GTRに至っています。 しかも、Z32NAでも、ABS付は、同サイズが 奢られていました。 (ただ、Z32ターボも最終型になって、コストダウンで、 終に16/16サイズにスペックダウンしましたが・・・)
つまり、R33GTRの開発費の為に、Z32マイチェンの予算を 使わざる得ない様な、経営状態に当時の日産が無ければ、 ブレンボ等ビッグキャリパーが採用されていたかも知れませんし、 恐らく、それを想定しての17/16サイズだった筈です。
速度無制限国もある海外に、輸出が前提だったZ32は、 国内のみの需要となるGTRに較べて、目に見えない部分で、 多数の良質な純正パーツが使われています。
話がそれてしまいましたが、 Z32のブレーキに不満も持っていらっしゃる方は、 一度、純正ローターと純正パッドを、 同時に、交換してもらう事をお勧めします。
ご存知の通り、ブレーキ・パッドと、ブレーキ・ローターは、 完全に「密着」してこそ、その効力を最も発揮します。
もし、使い古した現状のローターはそのままで、 社外品の高性能パッド交換で、3万円出費するのであれば、 純正フロント・ローター(片側が約1万円強)と、 純正フロント・パッド(左右で1万円弱)を交換する方が、 同じ出費にもかかわらず、確実に、ブレーキは効きます。
また、どんなに素晴らしいブレーキが使用されていても、 それに見合ったグリップ力を持つタイヤが装着されていなければ、 路面とスリップするだけで、何の意味もありません。 特に、ターボ車は、ハイグリップタイヤ装着を前提とし 設計されています。
仮に、2〜3年も経った、しかも、乗り心地重視のタイヤに、 新車時から一度も交換してないブレーキ・ローター、 更に、低温時に効きの悪い社外品パッドを装着、 という状態でしたら、 間違いなく、ブレーキフィールは悪いはずです。 結果、「Z32のブレーキは最悪だよ」なんてことになります。
Z32のパワーとブレーキに見合った 各タイヤメーカーの最高グレードのタイヤ(サイズは如何であれ)を奢ってやり、 ローターと、パッドが、完全に密着する新品からの同時使用であれば 例え、純正パーツでさえ、通常の使用であれば、 素晴らしい、ストッピング・パワーを発揮しますよ。
|