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排気系の科学は非常に難しく、どの車に対しても一概に言えることではないですが Z33の場合、フロントパイプの交換はわりと効果あります。 ジェリー号さんのおっしゃる通り、Z33のFパイプはV6の片バンク3気筒ずつから 出てきた排気の2→1集合部ですからFパイプもエキマニの一部扱いです。 従って、エキマニに関して一般的に言われているように、 (1)パイプ径が一定のとき、 ・集合部までの距離が短い → 高回転のパワー(↑),低速トルク(↓) ・集合部までの距離が長い → 高回転のパワー(↓),低速トルク(↑) (2)集合位置が一定距離のとき、 ・パイプ径が太い → 高回転のパワー(↑),低速トルク(↓) ・パイプ径が細い → 高回転のパワー(↓),低速トルク(↑) という傾向があります。 この特性を利用して、フジツボやニスモ(→これも実はフジツボのOEM)等の Fパイプは、径を拡大しながら集合位置を後ろにずらすことでバランスをとり、 結果として純正よりもレスポンスをアップさせています。 アミューズのAT用Fパイプはフジツボとほぼ同じレイアウトで、似たような 特性ですが、MT用は集合位置を純正と同等の距離に置くことにより、はっきりと 低回転よりも高回転に照準を定めた特性になっています。 (このことはHYPER REV誌のVol.82に特集記事が載っています) 径が純正と同じで集合位置が純正よりずっと後ろにある、マインズのFパイプは 確認したわけではありませんがおそらく低中速に強いと思います。
また、パイプ径や距離が一緒でも、曲がりが少ないほど高回転型になります。 インパルなどは、径の拡大はフジツボ等よりも控えめながら、その分直線的な レイアウトにしてバランスをとっています。 その他、材質がステンレスかチタンか、集合部の内壁がどれだけ滑らかに なっているかによっても差があります。 (この点では純正に負ける社外品はまず無いと思います)
とにかくFパイプを変えると、少なくともレスポンスはアップしますし、 排気音も変ります。 もちろんデメリットも多少はあります。 例えば、太い径のものは最低地上高を低くするため、足回りのセッティングに よっては車検に通らなかったりスロープで腹を擦りやすくなります。 また、遮熱板が無くなることによって周囲に熱を発しやすくなり、フットレスト の辺りの床が熱くなったりもします。 こういったデメリットが気にならなければ、交換はオススメかも。
ちなみにZ33の排気系で1番のネックは、コスト削減と環境対策の影響を 受けた触媒で、ここを交換するのが最も体感的な効果は大きいようです。 値段は高いですが、Fパイプ以上にオススメです。
>ジェリー号さん アミアミの部分は「蛇腹(ジャバラ)」と言われているもので、マフラーの 振動を吸収する役目です。 蛇腹の無いパイプは振動で割れることがあるので、注意が必要です。 ちなみにフランジとは、触媒やセンターパイプ、テールパイプ等、他のパート との接合部分です。
[ 2005/3/7(月) 23:48:43 ]
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