カップリングファンを電動ファンに変える例があります。 カップリングファンはエンジンの力で回っているので取り外すと エンジンのレスポンスが向上するという事が利点として言われていますが、 デメリットがあります。 そもそもなぜ?Z32はカップリングファン仕様なのか?という事です。 車の設計としてはZ32が設計された時代から電動ファンとカップリングファンが存在します。 エンジンパワーが必要なZ32がなぜ?エンジンパワーを使うカップリングファンなのか? それは、Z23の車体デザインが影響します。ご存じの通りZ32はフロントの開口口が ほとんどありません。フロントが低いのがZ32の特徴です。 普通の車は開口口が大きく、走ると十分に前から空気が入ってきてエンジン冷却可能です。 しかし、Z32はデザイン上、前が狭く走っても十分に前から空気が入ってきません。 それにも関わらず狭いエンジンルームに大きな出力のエンジンが入っています。 前からの空気が足りないのは明らかです。 なので、エンジンルーム内の冷却を十分に行うには常時エンジンに空気を当てる 必要があるためカップリングファンなのです。 ですから、電動ファンにすると、ファンが回っていない間はエンジンルルーム内は 高温になっています。水温だけでファンをコントロールしているので、エンジンルーム内は 常時高温になっています。Z32を電動ファンにすると、エンジンルーム内のハーネスやカプラーなど の部品の劣化に大きく影響すると思われます。今後のZ32は維持が大変な状況になりますので、 老体のZ32を電動ファン化して、エンジンレスポンスなどを求めるのか? 老体をいたわって、カップリングファンのままいくのか? よく考えた方がいいと思います。
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